ケアセンターを始め、事業団3施設で防犯装置を一斉導入
神奈川県下の障害者福祉施設で7月下旬、悲惨な殺人事件が起きたことをきっかけに、防犯体制の見直しが福祉施設にとっての大きな課題となっています。社会福祉法人読売光と愛の事業団が運営する3施設(よみうりランド花ハウス、よみうりランドケアセンター、花ハウスすみれ館)でも、9月から新たな防犯システムの導入を進めています。
3施設ではこれまでも個別に防犯体制の強化を進めてきました。しかし、多数のご利用者を始め、面会に訪れるご家族の皆様、それに施設職員の安全と安心を一段と高めるため、3施設が足並みを揃えて大手の総合警備保障会社と契約を結ぶことで防犯体制のさらなる強化を図ることにしました。
具体的には2種類のシステムを導入します。第1弾は、1階内部の様子を撮影するカメラと通報ボタンがセットになった緊急通報装置の設置です。この装置は昼夜を問わず作動しており、不審者が施設内に侵入した時などに通報ボタンを押すと、最寄りの警備センターに映像情報が自動送信され、警備員が駆け付けて来る仕組みです。状況次第で、警備センターから警察にも通報されます。
この装置はすでに各施設に設置され、各施設では装置の使い方の周知と防犯意識の向上を職員に促しています。
第2弾は、正面玄関に監視カメラを設置し、玄関付近の様子を撮影して一定期間録画しておく装置です。これは、不測の出来事が施設内で発生した場合などに事態の解明に役立てるためのシステムで、近く設置する計画です。
当然のことですが、こうしたシステムの出番など無いに越したことはありません。しかし、いつどんなハプニングが起きるか予測ができない世の中です。3施設はいつもご利用者や関係者の皆様の安全と安心を最優先に考えており、今後も防犯体制の充実を図っていきます。