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新卒採用内定者の「声」

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23年卒・採用内定者の「声」

集合写真
内定式の後に訪れた、よみうりランドのフラワーパーク「HANA・BIYORI」にて

 2023年(令和5)年4月に介護職(ケアワーカー)として入職する新卒の採用内定者の内定式を10月14日、特別養護老人ホーム「よみうりランド花ハウス」で開催しました。同日現在の新卒内定者は3人で、大学生の男子2人と専門学校の女子1人です。内定式の後、介護を志した理由や、将来の目標を語ってもらいました。

H子さん
H子さん
専門学校2年
介護福祉学科 24歳
(趣味はボルダリング)
A君
A君
大学4年
経営情報学部 22歳
(好物は牛タンと親子丼)
K君
K君
大学4年
文学部 22歳
(好きなスポーツはサッカー)

司会 読売光と愛の事業団総務部長・小坂剛

光愛(ドクター&ナース)

司会)まず介護を志したきっかけを教えてください。

H子さんH子さん

病院でのアルバイトにやりがい

看護学校に通っていた時、病院で入院患者さんをお世話する看護助手のアルバイトをしました。長く病院で過ごされている方のサポートにやりがいを感じました。お年寄りの生活を支援する仕事はないかと考えたときに浮かんだのが介護でした。自分は人に会った時、その人に何ができるかな、とすぐに考える性格です。介護に向いていると思いました

K君K君

だれかを元気にしたい

病気で入院したとき、ご高齢の方が懸命にリハビリをしているのを見て、『辛いんだろうな。何かサポートできないかな』と思いました。もとから、だれかに尽くしたいと思う性格です。それが介護に結びついたのは、病気をしたとき同級生の女の子に親身になって話を聞いてもらったことがきっかけです。今度は自分がだれかを元気にしたいと思いました。困っている人を助けられたら、やりがいを感じるし、自分も明るい性格になれます

A君A君

祖父母に恩返ししたい

幼いころから両親や祖父母にかわいがられました。介護の仕事で技術を学び、孫思いの祖父母に恩返しができればいいと思いました。自分は何事も物事を一回冷静に考える性格です。気持ちで行動せず、冷静に考えてから行動できるので、介護の仕事にも向いていると思いました

司会)花ハウスと老人保健施設「よみうりランドケアセンター」を運営する「読売光と愛の事業団」を選んだ理由は?

H子さんH子さん

高い生活の自由度が決め手

専門学校で介護を学びながら、いろんな施設を見学し、実習でもお世話になりました。そこで感じたのは、もといたご自宅のように、望むものを食べ、着ることのできる暮らしをお手伝いしたいということです。職員が忙しいと、ご入所者様の生活を制限し、我慢をさせてしまいがちです。こちらの施設は、夕食の忙しい時間帯に見学しましたが、職員の方々がバタバタしていなくて、お一人お一人に視線を合わせ、余裕のある対応をされていました。ご入所者様の生活の自由度が高いと感じました。そのとき、ここで働きたいと思いました

内定証を受け取るH子さん
内定証を受け取るH子さん
K君K君

介護職のイメージ変わった

僕は以前、介護という仕事にマイナスなイメージをもっていました。どんよりしたというか、大変そうというか......。でも、こちらの施設を見学したとき、職員の皆さんが生き生きしていました。職員同士のコミュニケーションもしっかりとれていて、ご入所者様に真摯に向き合っていた。施設を見学したのは初めてでしたが、そのときの印象がよかった。内定をもらったと親に報告したら喜んでくれました。『介護の仕事は絶対に向いているよ』と励ましてももらいました

内定証を受け取るK君
内定証を受け取るK君
A君A君

お客さんが教えてくれた施設

家がクリーニング店を営んでいるのですが、お客さんに花ハウスのご入所者様のご家族がいました。そのお客さんが施設のことを父に話してくださったようで、私が介護の仕事に興味を持ったことを父に話したところ、この施設を教えてくれました。ホームページを見て、施設を見学したいとメールを送りました。介護職にはどちらかと言えば暗いイメージを持っていたんですが、見学してみたら職場が明るくて、みなさん楽しそうだった。何回か見学に来るうちに、ご入所者様が手を振ってくれ、その姿が祖父母と重なりました

内定証を受け取るA君
内定証を受け取るA君

司会)将来の夢や目標を教えてください。

H子さんH子さん

仕事を言語化していきたい

自分の仕事をすべて言語化できるようになりたいです。どんな仕事でも、しばらく働いているうちに、何となくできちゃうようになります。でも、説明や根拠、裏付けを考えていくと、実は危ないかもしれないし、もっといい方法があるかもしれない。言語化し、職員同士で話し合うことで、気づきやチームワークが生まれます。ご利用者様の安全で快適な生活を守れます

K君K君

笑顔を忘れず親身に接する

介護では体だけでなく、心、メンタルもケアしていきたい。それには笑顔を忘れず、笑顔の絶えない従業員になりたいです。自分が病気をしたときにサポートしてくれたお医者さんや看護師さんのように、親身に接することができるようになりたい

A君A君

祖母のように信頼関係築く

入居者様だけでなく、一緒に働いている人から信頼されたいです。理想の人物像はおばあちゃんです。実家のクリーニング店で父方の祖父と祖母も働いているのですが、おばあちゃんが、お客さんとすごく仲良く話します。時間をかけて、お客さんと働く人という立場を超えた仲の良さ、信頼関係を築いてきたんだと思います。そこを見習いたいです

司会)最後に、今抱えている不安と、決意をお願いします。

H子さんH子さん

初心を忘れずに

アルバイト経験はありますが、社会人経験はないに等しい。社会では、実習での現場体験や、勉強したことと違ったことが出てくると思うので、そこに順応していけるかが不安です。でも、自分はやりたいことがはっきりしているので、その気持ちを忘れないように食らいついていきたいです

K君K君

先輩にどんどん聞く

ご入所者様やそのご家族様、一緒に働く職員とのコミュニケーションが不安です。わからないことがあったら先輩にどんどん聞いてやっていきます

A君A君

知識身につけていく

大学では経営情報学部という、介護と無関係な学部で学んできたので、みなさんよりも知識がないところが不安です。今後、研修や勉強を通じて、みなさんに負けないように知識を身につけていきます

集合写真2
内定式後に訪れた「よみうりランド」のフラワーパーク「HANA・BIYORI」で、デジタルアートショーに見入る3人
集合写真3
HANA・BIYORI館にて

22年卒・採用内定者の「声」

集合写真

2022(令和3)年4月に入職する新卒の採用内定者の内定式を、新型コロナ「第5波」の感染状況が一定の落ち着きを見せた2021年10月15日、特養「よみうりランド花ハウス」で開催しました。
10月1日現在の新卒内定者は4人です。大学生3人は介護・福祉を学ぶ学部・学科ではなく、就職活動を始めてから介護の仕事のやりがいと重要性、自分の適性などを見極めて介護業界への就職を決めました。1人は介護・福祉をみっちり2年間学んだ専門学校生です。
このコーナーでは、内定式に出席した法人幹部と内定者が懇談した際の内容を内定者座談会としてまとめたものです。
学生の皆さんや、介護の業界への転身を考えていらっしゃる社会人の皆様にも、一足早く介護業界に飛び込む若い学生の声が少しでも参考になれば幸いです。

A子さん
A子さん
大学4年
文学部 22歳
R子さん
R子さん
専門学校2年
介護福祉学科 19歳
Y男さん
Y男さん
大学4年
現代経営学部 22歳
H子さん
H子さん
大学4年
人間社会学部 22歳

司会 読売光と愛の事業団総務部長・山浦義弘

光愛(ドクター&ナース)

司会)本日は採用内定おめでとうございます。最初に皆さんが、福祉・介護の道に進もうと思ったきっかけを聞かせてください。

H子さんH子さん

大学で心理学を学んでいますが、心理学の中にも福祉分野に触れる機会が何回かありました。親も介護の仕事に就いています。就職活動をする中で介護の仕事も勧められ、介護の専門学校に通ったり、実際に実習に行ったりして福祉に触れてみると、利用者さんから「ありがとう」と言われることがうれしくて満たされる感覚にはまった(笑)という感じです。それからの就活は福祉一直線です。

司会)心理学と介護のつながりや関連性はどうですか。

H子さんH子さん

家族間で起きる心理的な問題を勉強したことがあり、その中で家族の介護疲れによって起きることなどに心が痛みました。介護に対してあまり良い印象を持っていない人もいますが、「本当は違うんだよ」ということを伝えていきたいと思います。

アイちゃん車いす
A子さんA子さん

私は就職活動を始めた当初、一般企業の中でも特にIT企業を見ていました。でも、企業の説明や面接を受けていくうちに、利益を追求していくことは私の性格に合わないかなと考えるようになりました。人に尽くす、人のためになるような仕事がいいんじゃないかと思って、介護業界を考え始めました。

司会)Y男さんは大学でマーケティングなどを勉強していますが。

Y男さんY男さん

はい。就活途中から志望業界を介護系にシフトしました。大きなきっかけがあったというわけはなく、「自分ができること」「したいこと」「社会から求められていること」――の3つの観点で考えたことが福祉・介護業界を目指したきっかけです。「できること」は、人と話すことに苦手意識がなく、高齢者の方とコミュニケーションがとれるだろうということです。「したいこと」は社会貢献です。読売光と愛の事業団は社会福祉法人であり、社会問題となっている高齢者福祉など「社会から求められていること」への貢献度が高いと思います。最後に「したいこと」ですが、施設で生活をしているご入居者さんは自宅とは少し違う生活になります。介護職などスタッフのケアによって入居者さんご自身がやりたいことをできた時の笑顔を見ることです。

H子さんとA子さん 光(シャボン玉)
R子さんR子さん

私はもともと、看護師を目指していました。母も姉も看護関係の仕事をしています。
おばあちゃんが亡くなった時に、悔しいというか、つらい思いをしました。曾祖母がガンで亡くなりましたが、死の直前、会う事が叶いませんでした。自分がもし率先して介護をしていたら、(亡くなる前に)会えていたのかなと思い、看護から介護に大きくシフトチェンジしました。
看護を目指していたので、医療の側面から少しでも何かできるのではと思って歯医者さんでアルバイトをしています。この経験は、これから介護職として働く際に利用者さんの口腔ケアや看取り、感染症対策などで強みになると思っています。

司会)福祉介護業界の中で読売光と愛の事業団が運営する介護施設への入職を決めた理由を聞かせてください。

R子さんR子さん

幼いころから(施設近くにある遊園地の)よみうりランドに足を運んでいて、実家から近いというのが一点です。緊急で何かあった時にすぐに対応できるのではないかと思いました。電車に遅れが出たりしても、自転車などで出勤が可能です。
また、実習などで他の施設に入ったこともありますが、オンラインでよみうりランドケアセンターの施設見学をしたりして一番魅力に感じたのは入浴室です。お風呂の作りや窓がとても大きくて、説明してくださった職員の方が「日中は照明をつけなくても明るいですよ」とおっしゃっていました。入浴の際、利用者さんがお席に戻るまで一人の職員が1対1で利用者さんに対応しているというのも他の施設と違うところで、私が理想とする介護ができると思いました。

Y男さんY男さん

大学では民間企業視点でのマーケティングや利益追求を学んできました。私が大事にしたいことは、入居者さんと、携わるスタッフさん、運営する法人側、そのすべての関係が円満な環境のもとで働くということです。どうしても利益ばかりを求める介護施設ではそれが難しいところが多いというのが現状かなと思っています。企業自体は儲かっていても、最悪のケースでは入居者さんが十分なサービスを受けられていないですとか、職員にとって良い環境ではないですとか。こちらの施設は読売新聞グループに属していて、全室個室で体裁がしっかりしており、職員、入所者さん、法人の3者が円満で滞りなく運営できていると思います。私はまさにこういったところで働きたいと考えていました。

R子さんとY男さん ヒカルピアノ
H子さんH子さん

私は、成長したいという思いが強くて、いかにいい環境で自分の力を伸ばすかと考えました。
以前、高齢者施設をいくつか見学したことがあります。その上でこちらの施設を見た時に、施設のきれいさや、R子さんが言ったように窓の大きさとか施設内の明るさなどは、そこにいる人たちを精神的、心理的に明るい気分にさせると思いました。
また、みんなで協力して手作りしたもの、利用者さんの得意なことが生かされた品々が施設内にたくさん飾られています。見学した他の施設では施設内に全く置かれていないところもありました。そういった施設と比べて、みんなが生き生きしているということが伝わってきました。この施設でなら私も生き生きと働き、スキルアップもできて人に尽くせるのではないかと思いました。

A子さんA子さん

理由は、大きく4つあります。1つは、レクリエーションは新型コロナの影響で頻度が減っていると聞きましたが、H子さんが言ったように職員のみなさんも利用者さんも施設全体の雰囲気が明るいという点です。2つめが、(花ハウスのホームページの)ブログで見たパワースーツです。私は体力に自信がないので、技術をどんどん活用して介護職の負担を減らそうと試みてくれる点がいいなと思いました。
正直に言います、3つめは待遇、給料です(笑)。私はもう1社から採用の内定をいただいていました。読売光と愛の事業団の施設も公休は多いのですが、その施設はもう少しお休みの日数が多かったので、お休みをとるか給料をとるかで悩んで給料の良い方をとりました(笑)。というのも、こちらの施設は自然が豊かなうえに都心に電車で30分ほどの好立地なので、休みの日は趣味の美術館巡りや演劇鑑賞、コンサートに行きやすく、仕事とプライベートが両立できると思いました。

司会)A子さんは、内定した2社のどちらに就職を決めるかを判断するために、今年花ハウスに入職した新卒の若手女性職員とオンラインで話してもらいましたが、どうでしたか。

A子さんA子さん

介護をやった経験がないですし、新しい環境に飛び込む不安もありました。それで、「先輩の話が聞きたい」とお願いして、花ハウスの一つ上の先輩職員とzoomで面談することができました。施設の雰囲気や、どんな勤務体系なのか実際の働き方などを詳しく教えていただき、お休みはちゃんと取れているのかなどを含めて知ることができました。とても良かったです。

ヒカル君とアイちゃん 合唱

司会)現時点での不安や決意などがあれば聞かせてください。

Y男さんY男さん

読売光と愛の事業団を志望した時点で、職場の雰囲気が良くてアットホームな職場だなあとは感じていましたが、選考の面接などで施設を何回か訪れてみて、この瞬間も含めて本当に明るくて働きやすそうな場所だと確信しています。自分も一緒に携わっていけることをとても喜ばしく思います。
同時に、人の介助を行うので、大変なことはいろいろと出てくるとは思います。自分にもできるのかという不安もありますが、それ以上に自分の強みを生かして、楽しみながら介助・介護ができたらいいなと思っています。

A子さんA子さん

新しいことにチャレンジすることもそうですし、不安なことが多いです。身内に看護師はいるのですが、介護職はいなくて、どういう職業か想像できなかったですし。ですが、(採用内定後に)初任者研修を受講して詳しく勉強を始めたら、高齢者の心理とか、こういう病気が進行している方にはこういうことに気を付けないといけないんだとか、知識を得ていくにつれて、ちょっとずつですが不安が消えてきています。今は、早く介護職で頑張りたいと思っています。

H子さんH子さん

私も内定後に初任者研修を受講しました。その仲間の中にすでに高齢者施設で働いている人たちがいたので、実際の現場はどういった雰囲気なのか聞いてみました。「夜勤(泊まり勤務)は休憩ありと言われていたのに実際は休憩無いよ」と言われたりして、いろいろと過酷なことを聞かされました。利用者さんにけがをさせないようにちゃんとできるのか不安がありますが、私は、「何でもてきぱきこなせるすごい人」が理想の介護職像なので、介護福祉士の資格取得にも力を入れて、一歩でも理想像に近づけるよう頑張りたいと思っています。

R子さんR子さん

私がいま在学している介護福祉専門学校は実習先としてこちらの施設とお付き合いがないので、今後、実習の指導者研修などを受けて後輩を実習生として受け入れて母校に恩返ししたいと思っています。将来はケアマネジャー(介護支援専門員)の国家資格も取得したいと考えています。それと、いま実習でケアプランを作成していますが、実際に家族の方ともっともっとコミュニケーションを図っていきたいです。

集合写真2
施設近くの遊園地「よみうりランド」で


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